スウェーデン人のミカさんが、アメリカ人のベンをとことん甘やかすために作った、超絶美味しいシナモンロールです。ベンのやつがちょっと故郷の味が恋しいとこぼしたからって、こんなの焼いてご馳走してくれるミカさんは、本当にめちゃくちゃ、優しい。なお後日、彼はこのシナモンロールで他2名のアメリカ人メンバーの舌と心をもメロメロにしてくれます。
アメリカ×シナモンロールと言えば、日本にも上陸している「Cinnabon(シナボン)」が思い出されますね。六本木にカフェベーカリーがあります。行ったことある人いますか?
シナボンに代表されるように、アメリカのシナモンロールは、どーんと大きくて、ど甘くて、カロリーも半端ない(一個でかつ丼くらいあります)、まさにアメリカンな食べ物です。あちらでは、日曜日にのんびりリラックスして食べるサンデーブランチのイメージです。
でも実は、シナモンロールはとっても北欧的な食べ物でもあるんですよ。そもそもスウェーデンが発祥の地と言われるこの菓子パンは、フィーカ(コーヒータイム)の鉄板のお茶請けです。ミカさんは、「スウェーデン人はシナモンロールを食べないと死ぬぜ」って言ってました。シナモンロールの日(10月4日)というのがあるくらいです。スウェーデン語ではKanelbullar、キャニールブッラルと言います。このスウェーデン式シナモンロールは、アメリカみたいにくるりと巻いて白いアイシングがかかっているスタイルとは、味にも見た目にも若干の違いがあります。
ま、そのレシピは今度また紹介するとして、今回はベン達が歓声をあげて喜ぶアメリカ式のシナモンロールです。(あ、ミカさんはずっとアメリカに暮らしていたことがあるんですよ。だから彼はアメリカ料理にも詳しいんです。ベンとは大学時代からの親友だそう。)
生地にもフィリングにも、シナモンがたーっぷり入っているので、焼いているときの匂いの素晴らしいことといったらありません。そ、幸せってこういう香りですよ。
レシピ
シナモンロール8個分
材料
パン生地
卵1個
強力粉 100g
薄力粉 150g
バター(有塩でOK)30g
牛乳120cc
砂糖 大さじ2
シナモンパウダー 小さじ1
ドライイースト 小さじ1
フィリング
シナモンパウダー 小さじ2
ブラウンシュガーまたは三温糖30g
バター 20g
グレーズ(アイシング)
クリームチーズ 50g
粉砂糖 50g
バター 10g
作り方
1、ホームベーカリーのようなパン焼き機をお持ちの方は、パン生地の材料を全部放り込んで「パン生地」コースで一次発酵まで済ませてください。
お持ちでない方は、大きなボールにパン生地のすべての材料を入れ、なめらかな生地になるまで10分くらい一生懸命こねてください。こねたら、丸くまとめて、ラップなどでふたをして、あたたかい場所で生地が2倍に膨らむまで小一時間程度発酵させます。
2、発酵させている間にフィリングを作ります。バターを少し温めて柔らかくし(溶かさないでください!)、そこにシナモンとブラウンシュガーを混ぜます。
3、台に打ち粉(分量外)をして、パン生地を中央に置きます。綿棒などを使って、1cmくらいの厚みに広げてください。だいたいでいいので、長方形になるようにイメージしてくださいね。
4、2で作ったフィリングを、3の上に優しく塗り広げてください。
5、長方形の長い方の辺を自分の正面にしてください。生地を傷めないように注意しながら、手前からでも奥からでもいいので、くるくると巻いていきます。
6、生地を巻き終わったら、巻き終わりの合わせ目を下にします。包丁またはスケッパーを使って、刃を滑らすのではなく真上から押さえるような感じで8個に切りわけます。
7、切った生地を、切り目の渦巻きが見えるよう上にして天板に並べます。ラップなどをかぶせ、ふたたびあたたかい場所で40分ほど二次発酵します。
8、生地が二倍になったら、180度に予熱したオーブンで15分程度焼きます。焼きあがったら、ワイヤーラックの上にとって粗熱をとります。
9、グレーズを作ります。バターを柔らかくし、クリームチーズと粉砂糖を混ぜてよく練り上げます。もし固ければ、牛乳を少量加えると練りやすいです。
8、グレーズをパンの上に塗り広げたら完成です。
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https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1450025870/