今日はイタリアの家庭で一般的な直火式エスプレッソの作り方を紹介します。
写真は友達のマリさんが僕にくれた器具です。モカと呼びます。つづりはMOKAです。ややこしいですが、MOCHA(カフェモカ)と混同してはいけません。この器具で入れたコーヒー自体もモカと呼びます。
なんか可愛い形ですね。
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直火式エスプレッソ、モカ(MOKA) |
用意するものは、これと、コーヒー豆と、コーヒーミルだけです。僕、エスプレッソって、お店にあるようなごついマシンがないとできないと思っていたので意外でした。ただし、モカは、お店で出てくるマシン抽出のエスプレッソとは若干違います。
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分解したところ |
この器具は3つに分解できます。手順に従ってコーヒーを作ってみます。
1まず、一番底の円錐形の部分。ここに水を入れます。
2深く焙煎したコーヒー豆を、スーパーファインにひいて極細かい粉状にし、バスケットと呼ばれる、漏斗型のものに入れます。
★「必ず!新鮮なコーヒー豆を!!豆の状態から!!その場で!!!ひくこと!!!」Byマリさん だそうです。
3器具をセットし直して、直接、キッチンのコンロに置き、火をつけます。
★コンロの五徳によっては、この直火式エスプレッソメーカーが使用できない場合があるので、サイズに注意しないとなりません。五徳の足が短くてモカがのせられないんです。僕のコンロもそうだったので、昔使ってた汚い卓上コンロを引っ張り出しました。
4しばらくすると、コポコポと音がしてきます。下に入れた水が沸騰して、上部に上がってくるのです。蓋を開けると、抽出されたコーヒーが噴水のように湧き上がってきているのがわかります。これ見てるのは結構楽しい。
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上から見た図 |
5しばらくするとコポコポという音が、何というか、じゅーっという音に変わります。底の水が全部なくなった印ですので、すぐに火を止めます。でないと、器具が焦げ付いちゃいます。
6小さいカップに注いで、直火式エスプレッソ、モカの出来上がりです。
7好みで、ここに砂糖を入れます。飲む時間は30秒です。くいっと飲んでおしまい。
★モカを洗う際は洗剤を使ってはいけません。水で流すだけ。洗剤使ってめちゃくちゃ怒られました、僕。泣。
☆↑追記。僕が洗って怒られたのはマリさん宅のアルミ製のモカでした。写真に写っているモデル(マリさんが僕にプレゼントしてくれたやつ)はステンレス製なので、中性洗剤を少し使っても大丈夫だそうです。マリさん、僕がまたヘマをしないように、洗ってもいいタイプをわざわざ選んでくれたみたいです。グラッツェ。
★モカが欲しい方は、ビアレッティというメーカーが一番有名です。↓
☆追記2 これがステンレスタイプ↓
☆追記3 上に書いたとおり、五徳にのらない場合があるのですが、そんな時のためにこんなサポートリングが発売されています。