ハーフの子と蒙古斑について

2021/01/10

ハーフの子の育児 漫画

ロンちゃんの育児の思い出日記。2020年7月の記事の再投稿です。

ハーフの子と蒙古斑のこと

 蒙古斑というものがあります。

これは、よく赤ちゃんのお尻とか背中にある、青いアザみたいな部分で、日本人の赤ちゃんは、90%くらいがどこかしらにこのあざを持って生まれてきます。たいていの場合、10歳くらいまでに消えます。英語では、Mongolian spot。"モンゴリアン"とはいうものの、実は東アジア系のみならず、有色系の人種の赤ちゃんには結構な確率で現れる現象です。ただし、白人系の赤ちゃんに出ることはごく稀です。

で。

僕のハーフの息子のロンちゃんですが、彼には、青いとこが一切、ありませんでした。白人である母親のリサさんのDNAなのでしょう。

ただ、変な話なんですけど、猿のお尻は赤いもの、子供のお尻は青いもの…という妙な固定観念(?)があった僕には、ロンの真っ白いお尻はとても新鮮な驚きで、どうしても、写真が撮りたくて、仕方がありませんでした。

でも、子供の裸の写真なんて、撮って良いものなのか…。

誰かに見られたら、もんのすごい、ヤバい気がする。特に僕みたいなのは、すでに「性的に変態」という酷いレッテルを周囲から強くはられてるんだから、この上、恐ろしい誤解を呼ぶようなことしたら、絶対まずいに決まってる※。

 ※自己認識及び大人同士の愛のあり方であるLGBTと、己の快感のために対象を利用し搾取する児童ポルノや性的虐待、痴漢などの性犯罪とは、ぜひはっきり区別してもらいたいと思います。

大体、お尻の写真なんかあっても将来ロンが喜ぶはずはない。だから、やっぱり撮らないほうがいい。でも、でも。生まれた時に青いとこがなかったっていう話は、いつか彼にするかもしれないし、その記録が撮れるのは、今のうち、だけだ…。

一枚。一枚だけ…。

僕が色々自分に言い訳しながら、携帯を起動して、ロンちゃんのお尻にカメラを向けた瞬間。

「冬一郎ちゃん。何してるの?」

「わあああああ!」

ベンのやつに見つかって、僕はめちゃくちゃ狼狽えて叫びました。

「違う!違うんだよ!僕はただーー」

「ただ、何?」

「とにかく誤解だ、僕は犯罪者じゃない!!」

「俺、何も言ってないけど?」

ベンは怪訝な顔して、肩をすくめながらあっちへ行ってしまいました。

ふう。やれやれ…。

 

てなわけで、蒙古斑がなかったという記録写真は撮れず。僕はとても残念でした。

 

☆後日談があります(いつか書きます)。

☆ハーフという言葉は便宜的に使用しています。詳しくはこちらのページを読んでください。

https://www.cheesefondueclub.com/2020/09/ha-a-hu.html

 

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