ベンのお姉さんであるリサさんのおかげですっかりクッキーが得意になった僕は、いろんな種類のクッキーを焼くのが趣味になっています。僕の家族には大人気で、毎回、飛ぶように売れて無くなります。特にベンの奴が焼きたてを狙って、オーブンから出すか出さないかのうちに略奪にくるので、ロンとミカさんのために必死にクッキーを守らねばなりません。中でも、ベンが一番好きで食いついてくるやつは、やっぱりコレ。
チョコチップクッキー。
ザ・定番のアメリカンクッキーです。
前にアップしたオートミールクッキーも、僕のお気に入りの美味しいザ・アメリカンクッキーなのですけれども、ベンの喜び度は
チョコチップクッキー>>>>>>>>>>>>>オートミールクッキー
という感じ。オートミールクッキーは、『おいしいけどおばあちゃんが焼くようなちょっと古臭いクッキー』。チョコチップクッキーは、『嫌いな人などこの世にいない永遠の傑作クッキー』だそうです。困ったことに、両者は、オートミールクッキーに入っているレーズンがチョコチップに見た目そっくりなせいで、ぱっと見では見分けがつきません。チョコチップクッキーを期待してわくわく味見に来たベンの奴が、ぱくっとかじったとたん、チョコでなくレーズンなのに気づいてめちゃくちゃガッカリ…という場面が僕らのキッチンでは何度となく繰り返されています。
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クッキー焼いてなぜか恨まれる |
ところでチョコチップクッキーは、「Toll House Cookie トールハウスクッキー」という名前で呼ばれることもあります。これは1938年にこのクッキーが発案された際、マサチューセッツのレストラン「Toll House Inn」の名前をとって命名されたことによります。
また、このクッキーは「カリッとクリスピー」派と「しっとりチュウイー」派に好みが分かれます。日本人に説明するときは、「ミスターイトー」のチョコチップクッキーはカリッとクリスピー派向けで、「カントリーマアム」がしっとりチュウイー派向け、というと分かってもらえる(はず)。
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ミルクと一緒に |
僕は、もう断然、しっとりチュウイー派です。
外側がさくっと香ばしく、チョコの塊の歯触りも良く、それなのに中はしっとりして、生地が口の中でなめらかに溶け広がり、そこへ甘ーいチョコレートが、ねっとり舌に絡んできてーーああああ、もう最高。
それじゃあチョコチップクッキーを市販で買う時は、カントリーマアムを選ぶのか、と言うと、そうじゃなくて僕はミスターイトーの方を買います(天邪鬼)。
だってカントリーマアム、おいしいけどダメなんですよ!外側はもう少しだけカリッとしてほしいし、何より、小っさすぎ!!(´;ω;`) アメリカンカントリークッキーは、豪快に手のひらくらい大きくないと、僕はイヤなんです!!
--失礼。叫んじゃいました。
そんなわけで僕は「自分で作るなら断然しっとりチュウイー派」。手作りの強みをいかし、ボリュームたっぷりの大きなクッキーに仕上げます。バレンタインデーにもおすすめですよ。
チョコチップクッキー(しっとりチュウイータイプ)のレシピ
材料(10枚人分)
バター 100g
三温糖 100g
薄力粉 100g
強力粉 100g
チョコチップ(板チョコを砕いてもOK)180g
卵 1個
重曹 小さじ1/2
バニラエッセンス 小さじ1
塩 ひとつまみ
作り方
1
バターを室温において柔らかくしておきます。卵も室温まで戻します。粉類をボールに合わせておきます。
2
バターを泡立て器で柔らかく練り、砂糖、卵を加えてクリーム状にします。バニラエッセンスを加えて風味をつけたら、粉類を投入して、ゴムベラでさっくりと混ぜます。
3
チョコレートチップを入れて軽く混ぜます。混ぜすぎに注意。
4
天板にオーブン用クッキングシートなどを敷きます。生地をスプーンか手で、大体直径4センチ~のボール状に丸めて並べます。少し広がるので間隔を開けてください。
5
160度に予熱したオーブンで12分ほど焼きます。目安としてはふちがほんのり色づく程度。
6
焼きたてはとても柔らかいので、天板のまま少し冷ましたら、ワイヤーラックに移して完全に冷まします。
☆チョコレートチップは、別に製菓用でなくても、普通の板チョコや一口チョコを砕いて使っても大丈夫です。というか僕はその方が好きです。この場合、チョコレートチャンククッキーと呼びます。なお焼きすぎにはくれぐれも注意です。しっとりソフトに仕上げてください。
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/post/1450027085/