ほうれん草のパスタのレシピ Pasta con Pesto di Spinaci, Pasta with Spinach sauce

2021/01/15

イタリア料理

昨日に引き続き、イタリア人のマリさんのパスタシリーズ。

今日の一皿は、情に厚い彼のあふれんばかりの愛が感じられる、とっておきのレシピです。

ある日の夕食時、マリさんが僕に、

「冬一郎よ、お前なあ…。こんなにアメリカ料理だのスウェーデン料理だのばかり食わしてたら、ロンの舌も身体も、きっとまともに育たねえぜ!」

と、真顔で苦言しました。これを聞いたミカさん(スウェーデン人)は怒り心頭。2人は言い合いを始めて、ついには大口論に発展しました。僕は、ミカさんのスウェーデン料理が本っ当に好きなんですが、マリさんの言うことも、実はよく分かるので(その、カロリー的にね…)、どっちの肩を持つこともできず、とても困りました。

ベンに仲裁してもらおうにも、「なーに、ロンちゃんの好きなものを食べさせたらいいのさ」と呑気な調子で、相変わらず役に立ちません。

で、マリさんが、

「ロンの健康のため、第三の父親であるこの俺が(←この発言もミカさんの更なる怒りを買ったっぽい)、『野菜いっぱい・なおかつロンが大好きになる料理』を考案してやる!」

と、宣言して作ってくれたのがこれ。

ほうれん草のパスタのレシピ


すごい緑色。ほうれん草、めっっちゃたっぷり!お腹の中が緑になりそうなくらいです!

見るからに栄養満点でしょう?しかも、一口食べると、感動的においしいんです。
その秘密は、隠し味に使われているアーモンドプードル。この香ばしいナッツの風味が、ほうれん草のえぐみをなくし、全体をクリーミーに優しくまとめ上げてくれているのです。素晴らしい。さらに嬉しかったのは、ロンが本当に大喜びで、少しも残さずぜんぶ食べてくれたこと。これなら元気で強い子になること間違いなし!

ーー僕がマリさんに弟子入りを決めた瞬間です。

ほうれん草のパスタのレシピ Pasta con Pesto di Spinaci, Pasta with Spinach sauce


■材料:4人分

・ほうれん草 / 大2束(正味350g)
・パスタ / 400g
・にんにく / 2かけ
・オリーブオイル / 大さじ3
・茹で汁 / おたま半分〜
・塩 / 小さじ1弱
・ドライバジル / 小さじ1
・アーモンドプードル / 15g
・パルメザンチーズ / 15g

■作り方

1.大鍋に湯を沸かし、塩(分量外)をいれて、ほうれん草を茹でる。茹でたら冷水にとり、軽く絞っておく。
2.ほうれん草をミキサー等にかけてペーストにする。

ちなみに僕は、ほうれん草の茎や根元の部分まで使います。根元の部分、甘くておいしいし、栄養もたっぷりですからね。でも、ハンドブレンダーやフードプロセッサーの刃に繊維が絡まっちゃって、大変なこともあります。あらかじめ小さく切ってからフープロに入れるとまだましですよ。気になる方は、茎の部分は使わず、葉の部分のみを使ってもいいです。

3.別の鍋に水をたっぷり沸かし、塩を入れて(分量外)、スパゲティを茹でます。
4.フライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りにしたニンニクを弱火で炒めて香りを出します。
5.ここにアーモンドプードルを加えます。ほうれん草ペースト、パスタのゆで汁おたま半玉分程度、塩、ドライバジルを加えて混ぜます(火は弱火~中火)。
6.パルメザンチーズをおろしいれます。茹でたてのパスタを加え、全体を混ぜて出来上がりです。

あ、パルメザンチーズは、できるだけ塊のチーズを買って、おろし金でおろして使ってくださいね。でないとマリさんに殺され 味が格段に上がります^^;。

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