授乳室シリーズの続きです。
授乳室を外国人パパが利用した時の話、その1
授乳室を外国人パパが利用した時の話、その2
授乳室を外国人パパが利用した時の話、その3
結局、僕らは、見つけた椅子を赤ちゃん休憩室の外の廊下の壁沿いに並べてロンにミルクをあげました。
ベンは相当頭にきたみたいで、しばらくむくれていました。
「ロンが可哀想だよ!カーテンの向こうのとこはクラシック音楽までかかってたのに!」
「仕方ないだろ?」僕は言い返しました。
「女性はああいうプライベートなスペースが必要なんだよ。僕らみたいにこうして外に出ておっぱい出すわけ、いかないんだからさ…」
するとベンは、またまた怪訝な顔になり、「なんで?」と聞きました。
「なんでって…。恥ずかしいからだろう?」
「…???」
「いや、なにがわかんないの?」
「冬一郎ちゃん」
ベンがとてもまじめに言いました。
「俺、フェミニストとして言うけど」
「君フェミニストなんだ」
「母乳育児は、自然でとても健康的な行為だろ。赤ちゃんに食事させることを、なぜ隠れてしたり、恥ずかしいと思ったりしないといけないんだ?」
「…!」
僕はなんだかはっとしました。
言われてみれば、確かに、母親が子供に食事をさせるために、なぜ隠れたり、わざわざ個室を探したりしなければならないんだろう? おかしなことじゃあないか?
国際カップル@日本の授乳室シリーズ
授乳室を外国人パパが利用した時の話、その1
授乳室を外国人パパが利用した時の話、その2
授乳室を外国人パパが利用した時の話、その3