マリトッツオのレシピ Maritozzi Romani

2021/09/02

イタリア料理

Maritozzi Romani マリトッツオのレシピ

マリトッツオはイタリアのお菓子で、実は古い歴史と、地域によって色んな形や味つけのバリエーションとがあります。日本で昨今注目されている、柔らかブリオッシュ生地+生クリームという形は、ローマで人気のスタイルのマリトッツオです。ローマっ子はこのマリトッツオが大好き。カフェでコーヒーと一緒にいただきます。

ちなみに、怒られる前に言っとくと、マリトッツオというのは単数形です。同時に2個以上食べるなら(え、食べるでしょ?)、ちゃんと複数形でマリトッツイと呼んでください。僕の友達のマリさんが喜びます。

このMaritozzoというのは、maritoという言葉からきていて、イタリア語で「夫ちゃん♡」というよーな意味です。伝説では、昔、男性がこのパンを愛の贈り物として女性にあげる習慣があり、婚約者には、パンの中に指輪などのジュエリーを隠すこともあったことから、そういう名前になったとのことです。なかなかロマンチックですよね。

なお地域によってバリエーションがあると申し上げましたが、クリームなしだったり、レーズンが入ったり、形も細長かったりと、本当に様々です。ローマでも、定番の生クリームサンドのほか、カフェによっては、甘くないものがトッピングされた食事パンだったり(!)しますから、面白いですよ。

ただ、あくまで本体は、パンです。

日本では、とかくふわふわした口溶けの良いものが好まれるからか、マリトッツオのクリームだけが強調され、パン部は、なぜか柔らかいカステラとかスフレに置き換えられてしまったりしています…が、マリさんによれば、

言語道断

だそうなので、(^^;; 一応、付け加えておきます。僕らは、ふんわりしつつもコシがあって歯切れも良い、美味しいブリオッシュ生地で作りますよ!

マリトッツオ(マリトッツイ・ロマーニ)のレシピ

材料(6個分) 

 強力粉 250g 
ドライイースト 3g 
牛乳 120g 
溶き卵 1/2個 
グラニュー糖 30g 
バター 30g 
オレンジの皮のすりおろし 1/2個分 
レーズン(オプション) 50g 
溶き卵(艶出し用) 1/2個 
トッピング: 
生クリーム 200g 
グラニュー糖 大さじ2 

作り方

 1 ホームベーカリーのある人は、パンの材料を全部入れて、パン生地モードで一次発酵までやります。レーズンを使用する場合はお湯で軽く戻し、刻んでから入れてください。 

2 手ごねの場合。大きなボールに人肌に温めた牛乳とドライイーストを混ぜ、強力粉を加えてよくこねた後、砂糖、バター、最後にオレンジの皮をすりおろしたもの、(とレーズン)を加えます。

 3 よくこねた後、きれいにひとまとめにして、濡れ布巾等をかけ、温かい場所で約2倍になるまで一次発酵させます。 

4 生地を軽くガス抜きしてから約80gずつに切り分け、きれいな面を伸ばすようにして丸く整え、とじめを下にして置いて並べます。濡れ布巾等をかけ、40度程度で1時間、2次発酵させます。

 5 艶出し用の溶き卵を塗り、180度に予熱したオーブンで15分程度焼きます。 

6 焼けたらラックにとってさまします。

 7 真ん中にナイフを入れ、深い切り込みを作ります。 

8 ボールに生クリームと砂糖を入れて泡立てます。これをパンに好きなだけ挟み、ナイフの背などではみ出た分を拭いとります。
今回は暑い時期に作ったんで生クリームがちょっとだれちゃいました。
脂肪分の多く入った美味しい生クリームを使って、しっかりツノを立てることをお勧めします。

 9 出来上がり。美味しいコーヒーと一緒に召し上がれ!

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