何の説明もなく長い間ブログをストップしてしまいました。心配してコンタクト取ってくれた読者の方々、本当にありがとう。僕らは無事です。
クリスマスの前から、パンデミックに加えて、さらに世界の緊張感が高まっていました。
僕らの食卓の上でさえも、政治的な話題が占めるようになっていました。思えばあの時既に、ベンは電話で、「戦争になる。手遅れになる前に逃げろ」と散々忠告してくれていたのに、僕もミカさんも、彼の言うことをなかなか信じませんでした。直前になって滑り込みで帰ってきた僕らは、レストランで一息ついてお寿司を食べているときに、開戦の一報を聞きました。未だにこの目と耳が信じられません。こんなことが起きるなんて。一体、子供に何と説明したらいいんです?
僕らには、ロシアにもウクライナにも、大事な仲間がいます。二つの国はとても近い関係で、両方に家族や友達を持つ人は大勢いるのです。
このブログはレシピブログですから、これ以上、政治や戦争の具体的な話はしません。だけど一つだけ言いたいのは、戦争中だろうと何だろうと、人々は食事を取らないとならないということです。今、崩れていく街の中でも、恐怖のさなかに喘いでいる兵士たちでも、やはり毎日物を食べます。僕らは同じ人間だからです。僕が今日あえてこの地域の料理のレシピを書きたいのは、歴史や文化の話をするためでも、誰が正しいと主張するためでもなく、本来なら僕らはみんな、温かいスープを囲んで笑い合えるはずの存在であることを、心で確認したいがためです。どうか、このおいしい料理を作って、味わってみてください。
白いビーフストロガノフのレシピ
牛肉薄切り 500g
バター 大さじ2
玉ねぎ 1個
きのこ(マッシュルーム、または、まいたけでも可) 200g
小麦粉 大さじ2
牛乳 240cc
ビーフコンソメ 一個
サワークリーム 180g
ディジョンマスタード 小さじ2
生のディル、みじん切り 大さじ1
エッグヌードル、または、パスタ(付け合わせ) 適量
作り方
フライパンにバターを熱し、牛肉を焼きます。焼けたら取り出しておきます。
玉ねぎをみじん切りにして、1のフライパンで飴色になるまでよく炒めます。きのこをスライスして加えます。火を止めてから小麦粉を入れてかき混ぜます。馴染んだら、牛乳とビーフコンソメを入れ、沸騰後、10分程度煮ます。
肉を戻し入れます。サワークリームとディジョンマスタードを入れてかき混ぜ、軽く煮たら出来上がりです。
茹でたエッグヌードルの上にかけ、みじん切りのディルを添えていただきます。