アメリカ料理食育日記@日本

国際育児クラブの子育て漫画と、アメリカをはじめとした世界各国の家庭料理レシピ

俺とオムツ替えの冒険in東京 その1 多機能トイレ編 【国際交流×育児漫画】

アメリカ人のベンによる育児日記@日本シリーズです。

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以下、ベンの日記を抜粋の上、翻訳。一部改変。

今日はロンを連れて山手線に乗った。改札あたりで冬一郎ちゃんに、

「ベン、悪いけどそこのタキノートイレでオムツ替えてきてくれよ。その間に飲み物買っておくからさ」と頼まれた。

「いいけど、タキノートイレって何?」

「ほら、広くて色々ありがたいトイレのことだよ。行けばわかるから、早く」

促された方へ歩いて行くと、それらしき入り口があった。機械的な女性の声で、「左側が、タキノートイレです。右側が、男性用トイレです…」という案内アナウンスが延々と流れている。

このアナウンスを聞いて、「タキノートイレ=滝のおトイレ」だとピンときた。

俺の胸は俄然、期待に膨らんだ。日本のトイレには何度も驚かされている。操作ボタンがずらずら並んだウォシュレットや、音消しのメロディなど、日本に来て間もないときは一々ビックリしたり感心させられたりしたものだ。おまけに冬一郎ちゃんによれば、滝のおトイレは「広くてとてもありがたい」のだ、ときている。俺の脳内には、滝の流れる日本庭園風の室内に、小さい神社とか占い付きの賽銭箱みたいなのが据え付けられたようなトイレがすっかり出来上がっていた。

無論、そんな事はなかった。

オムツ替えを終え、電車のホームに降りると冬一郎ちゃんが待っていた。俺の失望は何となく顔に出ていたらしい。

「どうした?オムツ替え頼んだだけなのに、何でそんなに機嫌悪いんだよ」と言われてしまった。

「ん。別に…期待と全然違ったってだけさ」

「?」

話すとめちゃくちゃ笑われそうだから、彼にはしばらく黙っとこう、と思った。

 

 

 ベンの育児をめぐる冒険の数々↓

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マッシュトポテトのレシピ(幸せになれるじゃがいも料理シリーズ)Mashed potatoes

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幸せな気分になれるポテトレシピシリーズ、第3弾。僕が一番好きなやつ。マッシュトポテトです。

第一弾、デンマークのシュガーブラウンポテト

第二弾、アメリカ流じゃがバタのベイクトポテト

 

ボリュームたっぷりなのに舌触りなめらかで、口の中ですうっととろけてなくなるようなマッシュトポテトは、それだけで幸せな気持ちになれるごちそう。

ただし、本当においしいマッシュトポテトを、家で、しかも簡単に作るには、いくつか重要なコツがあります。

失敗すると悲惨…不味いレストランが嵩増しの付け合わせで出すような、味が無くて、ヤマトノリみたいにねばねば重くて、ずーんと胃にもたれるばっかりの、残念極まりないものになっちゃう(経験済)。

クリーミーに仕上げるため、結構な量の牛乳を入れます。ビチャビチャになっちゃうんじゃないの?!って怖くなるかもしれませんが、やってみると、実はかなりの量を混ぜても平気なことがわかると思います。

贅沢したければちょっと生クリーム加えてもいいんだけど、ミカさんは使いません。

「裏ごし?…必要ないぜ。生クリームも不要だな。シンプルにジャガイモの味を楽しめよ」。

作り方は彼みたいにワイルド。そしてうまくいけば、仕上がりは優しくて繊細です。

 

材料

じゃがいも 1キロくらい

僕「品種は?」

ミカさん「別に…なんでもいいぜ」

僕「1キロも茹でるんですか?」

ミカさん「食うだろ?」 →食べました(大人四人+子供一人)

 

バター30~40g(目分量)。

ミカさんの料理にしてはすごい控え目。生クリームも入れないし、本当にジャガイモの味を楽しみたいんだなあと感じます。

 

牛乳 300ml 加える前に必ず沸騰直前まで温めます。

 

塩 3gくらい(小さじ1に満たないくらい)。

 

ブラックペッパー

ナツメグ 少々。

 

作り方

1、じゃがいもを皮付きのままタワシでごしごし洗い、大鍋に放り込みます。ひたひたくらいの水を入れ、火にかけて茹でます。だいたい小一時間くらいかかるよ。

2、十分柔らかくなったら、ざるに取ります。熱いうちに皮をむきます。やけどに注意してください!

3、マッシャーでぐしゃぐしゃとつぶします。

なにせスピードが大事なので、マッシャーがない人はこの際ぜひ手に入れてください。

4、熱々のうちにバターと塩を入れて混ぜます。

5、小鍋か電子レンジで沸騰直前まで温めた牛乳を加え、混ぜます。もちろんジャガイモの水分量にもよるんだけど、200mlは余裕でいけるはず。そのあとは様子を見ながら足していってください。冷めると少しかたまりますから、ゆるいくらいがちょうどいいです。

 6、ブラックペッパーとナツメグで風味を付けたら出来上がり。

 

コツ1。皮付きのまま、丸ごと茹でること。これ守らないとミカさんにすごく怖い顔される。切ってから茹でるとジャガイモの風味が損なわれるそうです。

コツ2。熱々のうちに潰すこと。サラッとした口溶けはここが鍵です。火傷には注意だけど、とにかく手早くやっちゃってください。ミカさんが「裏ごししなくてよい」というのはこれが理由。裏ごしって手間かかるから、もたもたしてる間にジャガイモが冷めちゃうんですよね。普段の料理に裏ごしなど不要!と潔く決め、茹でたての熱い芋の皮をババッとむいて思い切りマッシャーで潰しまくるのがミカさん流です。それで十分なめらかになります。むき残した皮がちょっとくらい残ってたっていいじゃないですか。

 

このマッシュトポテトは本当に応用範囲が広くて、いろんな料理の付け合わせはもちろん、パイやダンプリングなどに変身してメインとして登場します。

 

ミカさんって誰?って人はこのシリーズ読んでもらえると嬉しいです↓。

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じゃがいもレシピ。

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お題「ささやかな幸せ」

お題「簡単レシピ」

 

お楽しみ会のあとで4(友だちが欲しい5) #LGBTQ #育児 #漫画 #父親

友だちが欲しいシリーズの最終回です。初めから読む場合はこちら

漫画は前回分から載せます。

あらすじ。僕は同性パートナーと協力して息子を育てていますが、普通のパパ友づくりは難しいかもしれないと悟りました。

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「ひょっとして後悔してるかい?」

ベンに少し意地悪い感じに聞かれて、僕はふん、と反抗的に鼻を鳴らしました。

後悔なんかするものか。この暮らしを望んだのは僕で、この上なく幸せなんだから。たとえ笑われたって、たとえこの先、友達が1人もできなくったって、構うもんか(というか、今まで自力で友達作れたことなんてあったっけ)。

そうだ。パパ友なんか、要るもんか。

僕はますます意固地な気持ちになり、ロンを抱きしめながら空を睨みました。

大体、いくらパパの育児がもてはやされてきてると言ったって、僕より子供に懸けてる父親なんて、そうそういないに決まってる。もし僕に、今、どうしても仲間や友達が要るとしたらーーそれは、イクメン気取りの同性愛嫌悪者(ホモフォビア)なんかじゃない…

 

そう…。

ママ友、だ。

 

「ママ友」。僕の頭に、不意に浮かんだこの言葉は、急に勢いよく広がって、僕の思考を完全に支配しました。

なぜ仲間を求めているかっていったら、それは多分、子供の話を通じて、情報がほしいから。僕の育児スキルに足りないのはそれだけだーー情報、それも、地域の、生の情報。

あまり混んでない小児科はどこか、とか。腕のいい先生のいる耳鼻科や、皮膚科とか。遊ばせやすい公園とか、夜泣きはどう乗り越えたらいいかとか、そういう事を教えてくれる、誰かがほしい。

いや、絶対、必要だ。

そしてそういう貴重な情報を握っているのは、パパ達ではない。ママ達だ!

パパなんかこの際どうでもいい、僕は、どうにかして彼女たちの輪に入れてもらい、味方を作らなくてはならない。もしかして、パパ友よりもっと作るの難しいのかもしれないけれど、ロンのためだ。やってみせる。

 

僕は困った性格で、一度思い込んだら、何があろうと突き進みます。(でなきゃそもそもこんな生活にはならないんだろうと思う。)まあ、そんなわけで僕は、パパ友作りを早々に諦めたかわりに、女性たちのママ友ワールドへ、単身、飛び込むことを決意したのでした。

 

 

お楽しみ会の日の話はおしまいだけど、話自体はまだ続きます。

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お楽しみ会の後で3(または友達が欲しい4)【LGBTQ漫画】

お楽しみ会の話の続きです。この話の初めから読むときはこちら

漫画は前回分から載せています。

 

あらすじ。僕はアメリカ人パートナーのベンを無理やり誘って、パパたちが主催する児童館のお楽しみ会に来ましたが、楽しむことができませんでした。

 

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「彼らに悪気なんかないさ。だいたい、なぜ君が謝るんだい?」

そう言うと、ベンは僕の肩にぽんと手をかけました。

「俺はむしろ君のほうを心配してたよ、またケンカ始めるんじゃないかってね。君、ほんと怒りっぽいんだからさ。よく我慢したよね、偉い」

「よせよ…」

僕は、照れたらいいのか何なのか分からず、口ごもりました。ベンの気持ちを心配してたのに、逆に心配されていたとは。やれやれ…。

 「でもさあ、冬一郎ちゃん」

ベンが言いました。

「君、パパ友が欲しい、なんて言ってたけど。それはたぶん、難しいんじゃないかと思うよ」

僕は歩くのをやめて立ち止まりました。今日、僕がお楽しみ会を見にきたのは、単に見学するだけでなくて、自分自身も「パパの会」に入り、育児の話をともにできるような仲間を作りたいと思ったからでした。ベンの顔を見上げると、彼は困ったように肩を竦めました。

「普通さあ。ストレートの男たちは、ゲイだとわかってる相手とはまず、関わりたがらないよ。近づくと性癖が感染るとでも思うんだろうさ。子供がいる父親なら、きっと尚更だろ。子供に変な影響を与えられたら困る、からさ」

「…」

「本当に友達がほしかったら、ばれる前に相手としっかり仲良くならなくちゃ。俺は、マリちゃんとミカちゃんにだって、何年もずっと隠してたよ。2人には、君と出会った後で、初めて打ち明けたんだ。目を点にしてたっけね。友情は何も変わらなかったけど、それはその時すでに本物の親友だったからさ」

「そうか、そうだな」

全くベンの言う通りだ、と僕は思いました。何を簡単に考えていたんだろう、僕。

「でも、ばれる前に…というのは、もう、無理だな。僕らみたいな生活、始めちゃったら」

背の高い金髪の外国人と男同士でいつも一緒に歩いている、赤ん坊を抱えた自分が、近所で目立っていないはずはないのです。多分、後ろ指さされて、色々言われてもいることでしょう。

「うん、まあ、そういうことさ」

ベンは腕を広げて僕とロンを一緒にハグしました。いつもなら、家の外でアメリカ式のスキンシップはやめてくれと頼むところですが、僕は大人しくされるがままにしました。たとえハグしたってしなくったって、元から目立ってるんだから、もう別にいいか、という気がしたのです。

「ひょっとして後悔してるかい?」ベンが少し意地悪い感じに聞いてきました。

「まさか。1ミリだってしてないさ」僕はふん、と反抗的に鼻を鳴らしました。

 

 続きます

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