アメリカ料理食育日記@日本

国際育児クラブの子育て漫画と、アメリカをはじめとした世界各国の家庭料理レシピ

イタリア人はとても優しい(そして◯◯に弱い)という話1【国際交流漫画】

スウェディッシュエッグコーヒー」シリーズに続く、長い長い夜の話です。

 

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「冬一郎」

帰り際、玄関ドアの前で、ミカさんがふと僕を振り返りました。

「電話、ありがとう。…また呼んでくれ」

ああ、やはりミカさんは優しいなと、僕の胸は再びとても温かくなりました。『次またベンが夜中にパスタを作ったら、必ず俺を呼べ』ーーそんな彼の言葉を信じて、本当に夜中に電話して家に呼び出した僕でしたが、やはり非常識だったかもしれない、あれはひょっとして彼なりの社交辞令だったのかも、と少し心配していたのです。

「ミカちゃん、またね」ベンも見送りにきて、ミカさんを軽くハグしました。ミカさんはにっこり、どこかはにかんだように笑って、

「ベン、ズィティうまかったぜ、また食わせてくれよ」と嬉しそうに言いました。

しかし、彼がドアを開けようとしたその時、後ろから来たマリさんが大声で、

「ミカエル!!待て、こら!」

と怒鳴りつけたので、僕らは全員びっくり固まってしまいました。

「何なんだよ」ミカさんはマリさんを思いきり睨めつけました。
「静かにしろって言ってるのが分からないのかこのイタ公、ロンがまた起きたらどうする!ベンがやっと寝かしつけたんだぞ」

「お前がそんな格好で出てこうとするからだろうが!」
マリさんは片腕を伸ばして、『あのバカを見ろ』という意味のジェスチャーをとると、ずんずんミカさんに近づきました。
「上着をちゃんと来てから出ろ!体を壊すだろうが!」

どうやらマリさんは、ミカさんが片手にジャケットを抱えたまま薄着で外に出ようとしたのが気に入らなかったようです。マリさん自身は、仕立ての良いコートをすでに羽織り、暖かそうなマフラーもきっちり首に巻いていました。

「マンマ・ミーア」ミカさんが呆れたように肩をすくめて言いました。
「どうしてイタリア人はこうも寒さに弱いんだ?」

 

(Mamma mia = My mother. イタリア語でOh my God)

 

続きます

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 この夜の発端↓

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 ミカさんが『次は俺を呼べ』と言った件↓

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