アメリカ料理食育日記@日本

国際育児クラブの子育て漫画と、アメリカをはじめとした世界各国の家庭料理レシピ

悲しいお楽しみ会2、または友達が欲しい3【#国際 #育児 #父親 #漫画】

思い出話の続きです。漫画は前回分から載せます。

 

あらすじ。僕は、アメリカ人パートナーのベンを無理やり誘って、児童館のお楽しみ会に来ました。

 

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「英語でギャグ言いまーす!」鬼の格好のアメリカ人役の男性が言いました。

「エビが空を飛ぶとなんになる?答えはー、海老フラーイ!」

会場はまたどっとわき、笑いと拍手が起きました。僕は再びベンの様子を盗み見ました。ベンの表情には明らかにクエスチョンマークが浮いていました。何がギャグなのか、とっさには分からなかったのでしょう。空を飛ぶフライ(fly)と揚げ物のフライ(fry)とは、日本語にすると同じですが、LとRを違う音として認識する英語のネイティブスピーカーにとっては全然、別の言葉です。英語のギャグであるという最初の宣言とは裏腹に、高度な日本語理解力が求められる事例と言えます。

「つまらんわー、引っ込め、鬼は外!」

最初の男性はツッコミ役なのでしょう。鬼役の男性から金棒を奪うと、それで鬼の黄色い頭をポカリと殴りました。鬼役の男性は、大袈裟なポーズをとりながら、「ホワーイ、ニッポンピーポー!」と、ちょっと前に流行った外国人芸人の真似をしてみせました。ベンの顔にはさらにクエスチョンマークが増えました。殴る、蹴るなどの身体的暴力は、日本ではしょっちゅうお笑いの要素になりますが、アメリカ人にはそのような笑いは馴染みがありません。ベンにしてみたら、「アメリカ人(?)」が「英語(?)」のギャグを言ったら、頭を棍棒でぶっ叩かれて、皆がそれを大笑いした、のです。まさに"Why???"というところでしょう。もう僕の方が限界でした。僕は立ち上がりながら小声で、「ベン、行こう」と促しました。ベンは驚いたようでしたが、すぐ、僕の後について来ました。

 

家への道をゆっくり歩きながら、僕は何だか妙に悲しい気持ちでした。友達になりたかった人たちに、大事なパートナーを貶されたように感じたからだと思います。忙しいベンを無理言って連れ出したのに、申し訳なかったなという思いもありました。

「ベン、怒ってるか?」僕は聞きました。「その…ごめんね」

「ん?別に怒ってなんかないよ」ベンはにっこり微笑んでくれました。

「彼らに悪気なんかないさ。だいたい、なぜ君が謝るんだい?」

 

続きます。