アメリカ料理食育日記@日本

国際育児クラブの子育て漫画と、アメリカをはじめとした世界各国の家庭料理レシピ

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動物園に行こう、その2【国際結婚×パパ3人×東京×子育て漫画】

サマースペシャル、小説バージョンでお送りしています。前回はこちら。

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上野動物園のゲートをくぐると、すぐ右手がジャイアントパンダの檻であった。噂に違わず大人気の様子で、2時間の順番待ちの案内が出ている。

「うわっ、まるでディズニーランドみたいだな。どうする?」

冬一郎がベンに聞くと、彼は「見なくていいよ」と即答した。

「俺はパンダなんか興味ないな。ロンが飽きちゃうじゃないか」

ミカエルも全然気にしない様子で、パンダ舎の方は一瞥もせずにベンと歩き出していた。上野に行くならパンダ…と思っていた冬一郎は残念であったが、確かに子連れで長時間待つなど現実的ではないと思ったため(ベビーカーで並んでいる人もいたが)、諦めて2人を追った。

一行は、特に考えがあるわけでもなく、道をてくてく真っ直ぐ歩いていった。

しばらくすると、むっと立ちのぼるなかなか強烈なにおいと共に、のっそりとした灰色の巨体が見えてきた。アジア象である。久しぶりに見たので、冬一郎はその大きさに新鮮な驚きを感じ、思わず興奮して叫んだ。

「ほら、ロン!見てごらん、ゾウさんだよ。大きいね!」

ロンは答えて、嬉しそうに「Elphie(ぞうちゃん)!」と可愛い声ではしゃいだ。

冬一郎は喜びを噛みしめた。

ーああ、これだ。これこそ、僕の憧れていた、「幸せな家族」の瞬間。

はやる心をおさえ、ベビーカーをゆっくり押して、象達がよく見える場所を探した。象は、長い鼻で、地面の藁を拾っては口に運んでいる。

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「象ってさ、頭いいんだよな、鏡に映る自分が分かるらしい」

ベンは手すりにもたれて、ミカエルと楽しそうにおしゃべりを始めた。

「ああ、なかなかファットな(=素晴らしい)動物だよな」彼独特の言い回しを使って、ミカエルもうなずいた。

「なんでも、仲間意識が強くて、メンバーが死ぬと葬式のような真似をするそうだぜ」

「へえ」博識な二人の会話に、冬一郎は興味をそそられた。

「そうなんだ!面白いですね」

「ああ。あの特徴的な鼻は筋肉質で、数百キロの荷物を持ち上げられる強さもあるが、ピーナッツのような小さい物や柔らかい絹豆腐までつかめるほど繊細でもあるんだ」

「ええっ」

豆腐をつかめる?壊さずに?なんて器用なんだ。

「本当ですか、ミカさん?すごいな!」

「実は、走るのも速い。アフリカ象なら時速40km出せる。車並みだな、人間はとても敵わないぜ」

「うん、30kmくらい先の音を聞いてるとも言うしね!」

「へえええ!!」

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「それにね、象は家と同じくらいジャンプできるんだよ」ベンが言った。

「ええええ、す、すごい!」冬一郎は、サーカスの象が家の高さまでジャンプしている様を思い浮かべて驚愕した。ベンは間髪入れずに続けて、

「そりゃそうさ…家は、ジャンプなんか1ミリもしないだろ」と言った。

 

 

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続きます

 

ミカさん語、「ファット」↓

www.cheesefondueclub.com

 

僕が衝動買いした象のフィギュア。赤ちゃん象がめっちゃ可愛い。「シュライヒ」の動物フィギュアってとてもよくできてて大好きです。固い素材だから赤ちゃんには向かない(対象年齢3歳以上)んだけど、ロンはすごく喜んでずっと遊んでいます。

 

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