アメリカ料理食育日記@日本

国際育児クラブの子育て漫画と、アメリカをはじめとした世界各国の家庭料理レシピ

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動物園に行こう、くま編2【国際結婚×パパ三人×子育て漫画】

☆のーんびり、上野動物園の思い出話してます。ʕ•ᴥ•ʔ

あらすじ。僕はベンにからかわれて腹を立て、ベビーカーを押してクマ舎に来ました。

 

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振り向くと、ミカエルが一人、ゆっくり歩いてきた。上野動物園には外国人客も多く、街中でのように特別目立つわけではないが、それでも彼の背の高さは抜きん出ている。いつもマリオにヴァイキング(北欧の海賊)の大男、とからかわれる彼が、手に、白いウサギのぬいぐるみを大切そうに持っている様子は、たとえ冬一郎でなくても、見る者の頬を何となくゆるめてしまう力があった。

「ミカさん、そのぬいぐるみは?」

「坂の下に売店があったろ。そこでベンと買ったんだ」

冬一郎は、先ほどベンにからかわれたことを思い出して、ちょっと顔をしかめた。

「ベンのやつは、どこ行ったんです?」

「お前を探してるよ。ーほら、ロン。かわいいだろう、ウサギさんだぞ」

ミカエルは少し背をかがめて、ロンにウサギを差し出した。息子の小さな手が、ふわふわのぬいぐるみを握りしめる様子に、冬一郎は再び、胸に湧きあがるような喜びを感じた。ああ、これだ。これぞ、僕が求めていた幸せの形だ。やっぱり動物園に来て、よかった。先刻つまらないことでヘソを曲げたことはすっかり忘れ、冬一郎は笑顔になってミカエルに礼を言った。

「どうもありがとうございます、ミカさん」

 

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「くまちゃ」ロンが一生懸命、下の方を指差した。「くまちゃ!」

「ん?ああ、あそこにくまさんがいるな」

ミカエルと冬一郎が、ヒグマの姿を探して、柵の方へ少し身を乗り出した瞬間である。

 

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